一般社団法人 日本施工図協会の設立にあたって
About establishment
(一社)日本施工図協会の理事を務めております新開雅寛と申します。施工図業者(いわゆる「施工図屋さん」)と呼ばれる設計事務所に営業職として入社し、現在は工事現場に施工図及び施工に関する業務を提供する施工図会社の代表を務めております。私自身は営業一筋で図面は描けないのですが、長年、施工図業界で働いていて、「どうして業界団体がないのか」と考えていました。
日本の建築業界では、「設計図」に描かれた建築物を工事請負業者が施工するために「施工図」という作業用の図面が使用されており、それに関わる個人・法人が全国に相当数存在しています。ところが施工図は工事請負業者の自助努力の一部として長年の慣習の中で運用されており、「なんとなくこんなものだ」という惰性で業務が流れている様に感じます。現場の施工図屋さんたちは実際に施工管理業務の重要な一部分を担っているにも関わらず、施工図にまつわるルールや言葉の定義などにほとんど関与していません。施工図についての標準的な教育資料も充実していませんし、そもそも「施工図とは何か?」ということすら厳密に定義されているとは言い難い状況です。

代表理事 新開 雅寛
また、悲しいことに採用活動時に「施工図」という分野は社会的認知度がまったくありません。新規入職者に対する説明資料やガイドラインもありません。同一労働同一賃金の問題で、該当する賃金が実態に合わないことを監督庁に相談した際、業界として「施工図」という職種が監督庁担当者に全く認知されていませんでした。施工図の分野が、設計分野同様に建築物の品質や性能にも大きな影響を与えることがあるにも関わらず、この分野を統括し、一定の指針を示す団体がないことは、実際の職責を考えた場合にどうなのかという思いがありました。
この様な話をすると「そんなもの改めて定義するまでもない!」「いまさら決めてどうするのか?」と言われるかもしれませんが、どんな世界でも業務やルール、用語の定義は行われています。今までなんとなく惰性で運用されてきた常識が実は曖昧で、人によって、ゼネコンによって、地域によって微妙にニュアンスが異なっている現実があります。
施工図を使用するゼネコン各社では、それぞれ異なるルールの元に運用され、施工図を下請けする施工図業者は非常に効率の悪い運用を強いられています。ルールが統一されていないことにより、業界全体で推進するBIMの普及にも大きな足枷となっている部分もあると感じます。
私は誰かが一歩を踏み出さなければという思いで業界団体を設立しました。多くの人たちが関わっている分野ですので、やるべきことはかなり広範囲に及びます。コツコツとではありますが、現状を把握・整理し、必要に応じて情報を発信してまいります。施工図業界全体の地位向上や人材育成、認知度向上、採用時のミスマッチ解消に繋げていきたいと考えていますので、趣旨にご賛同いただける方は是非ご協力のほどお願いいたします。
2024年 吉日 新開 雅寛
一般社団法人 日本施工図協会
About association
| 名称 | 一般社団法人日本施工図協会 |
| 所在地 | 東京都渋谷区恵比寿西1丁目16番4号 長谷戸ビル5階 |
| 代表理事 | 新開 雅寛 |
| 設立 | 令和4年7月1日 |
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